ECHO GELPAD TOUGH エコーゲルパッド タフ

ECHO GELPAD TOUGHエコーゲルパッド タフ

エコーゲルパッド タフ

新たな超音波探傷検査手法

超音波検査では探傷対象物とプローブの間に、空気が介在しないよう水・油・グリセリンなどを使用します。しかし、これら接触媒体の多くは液体であり、凹凸部への適用や検査後の拭き取りが課題でした。
当社はこれらの課題を解決するため、医療分野で積み重ねた実績を基に、エコーゲルパッドの物性をさらに進化させ、疎水性(水分を吸収しない)と耐久性を向上させた新製品、「エコーゲルパッド タフ」を上市しました。

特徴とメリット

  • 新配合のセグメント化ポリウレタンゲル(SPUG)
      ※特願2023-53011による分子設計
  • 従来のエコーゲルパッド親水性に対して、タフは疎水性のため、水中などの環境下でも使用可能
  • 平均破断伸びが700%と高い耐久性
  • 優れた超音波透過特性


材料配合だけでなく、成型用の型作成、成型まで社内で一貫してご提案可能です。

超音波特性

エコーゲルパッド タフは、固形のパッドであっても高い超音波透過特性を実現します。

音響インピーダンス
(Pa・s/m)
減衰係数 ※5MHz時
(dB/cm)
エコーゲルパッド1.42×1063.50
エコーゲルパッド タフ1.34×1064.27

経時的安定性

エコーゲルパッド タフは疎水性の特徴により、水環境下でも質量変化なく、安定した性能を発揮します。具体的な質量変化率は以下の通りです。

 

質量変化率(%)

エコーゲルパッド334.52
エコーゲルパッド タフ-4.39

グリセリンペースト

 

質量変化率(%)

エコーゲルパッド-46.62
エコーゲルパッド タフ0.47

機械特性

エコーゲルパッド タフは非常に高い機械的特性を有します。具体的な機械的特性は以下の通りです。

エコーゲルパッド タフ

圧縮強度(MPa)0.31
平均破断伸び(%)700

雑誌掲載情報

受賞歴

2020年東京で開催された第27回超音波による非破壊評価シンポジウムで、エコーゲルパッド タフはポスター賞を受賞しました。

製品形状

シート、ローラー型、凸形状、くさび型など、エコーゲルパッド タフは任意の形状に成型可能です。
お手持ちの探触子に合わせての受託設計も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
当社保有の型もありますので、1個から量産までフレキシブルに対応します。

特注ウェッジ製作事例

株式会社検査技術研究所様 ご提供

垂直ゲルウェッジ

 
 
外寸34×28×15mm
ハウジング材質ポリエーテルイミド
ゲル材質エコーゲルパッド タフ

斜角ゲルウェッジ

 
 
外寸50×28×24.5mm/45°
ハウジング材質ポリエーテルイミド
ゲル材質エコーゲルパッド タフ

特注ウェッジでの検査事例(1)

 
 

ゲルを押しつけることで、逆R形状に隙間なく密着しています。
ゲルウェッジと試験片の界面に、接触媒質を使用しなくても検査が可能です。
試験片を横断する横穴の検査が可能となっています。

特注ウェッジでの検査事例(2)

 
 

ゲルを押し付けることにより、凸R形状に隙間なく密着しています。
探傷操作を行う場合は、摩擦抵抗が大きいため接触媒質の塗布が必要です。
試験片裏面の、平底円形穴の検査が可能です。

サンプル

サンプルの提供が可能です。(サイズ:50×50×3mm)
ぜひ一度お試しください。

Q&A よくあるお問合せ

水分を含んでいますか。

セグメント化ポリウレタンゲルのため、水分は含んでいません。

プローブや相手側材質との相性はありますか。

樹脂製品に対しては移行性が確認されることがございます。
詳しくはお問合せください。

カプラを固定するホルダーなども設計可能ですか。

3Dプリンター等を用いて設計から生産まで対応可能です。

ファントムの作成は可能ですか。

医療分野で多数経験があります。
詳しくはお問合せください。