DLP 光造形方式

DLP光造形方式

魅せる仕上がり。量産できる光造形(DLP方式)。

最新のDLP(Digital Light Processing)方式は、光をデジタルに投影し液状樹脂を一括硬化する3Dプリント技術です。高精細な造形と高速造形を両立し、試作だけでなく小ロット量産にも最適。八十島プロシードではStratasys Origin®を活用し、滑らかな表面品位と高い寸法精度を備えた部品を提供します。

特徴

DLP方式の最大の特長は、光を面で一括投影して造形することによる高精細性です。XY解像度は38.5µmと微細で、曲線や細かな形状も滑らかに表現可能です。また、同一条件で繰り返し造形しても寸法や物性が安定しており、小ロット量産に向いています。さらに高耐熱や高強度、耐候、エラストマーといった幅広い樹脂に対応し、用途に応じて最適な材料を選択できます。

  • 高精細:他の3Dプリンターでは実現が難しかった、射出成型レベルの表面粗さが可能。
  • 高品質:解像度38.5µmの投影で、微細ディテールを再現。
  • 量産適性:寸法精度と安定した再現性により、小ロット量産にも対応可能。
  • 幅広い材料:高耐熱・高強度・耐候・エラストマーなど、用途に応じた樹脂を選択可能。

事例

DLP方式は、ものづくりのあらゆる場面で活躍します。機構部品の試作から機能評価、金型生産数には至らない少量生産まで幅広い用途に対応。3Dプリンターならではの非常に高い形状自由度で、金型や切削加工ではできない形状を再現できることも特徴です。金型では再現できず、溶接構造でコスト高となっているものや、他の3Dプリンターでは表面粗さや寸法精度で課題があったものもDLPなら課題を解決できるかもしれません。

  • マニホールド

  • 外装部品

  • グリップ

造形方法

液状樹脂を満たした材料槽に対し、下面から紫外線を照射して樹脂を硬化。造形テーブルを少しずつ上昇させながら、積層します。

造形装置

「Stratasys Origin®」は、192 × 108 × 370 mmの造形エリアを持ち、XY解像度38.5µm、積層ピッチ100µmで高精細な造形を実現します。光源には385 nmのUV LEDを採用しており、造形条件の安定性と長期的な再現性を確保。これにより、微細部品から中型サイズの機構部品まで幅広く対応できます。

装置

Stratasys Origin® One Plus

材料

3955、3843、WeatherX100、402(その他、メーカー取扱材料も対応可)

造形領域

x192 × y108 × z370 mm

材料

DLP方式では多彩な機能性レジンを利用できます。例えば、3955は300℃級の耐熱性と難燃性を備え、高温環境下の部品に最適です。3843はABS代替クラスの強度と精度を持ち、実用試作に適しています。WeatherX100は耐候性に優れ、屋外部品や筐体で長期安定性を発揮。402は柔軟性と耐久性を兼ね備えたエラストマーで、シールやパッキン用途に適用可能です。これらの材料により、多様な業界・用途への対応が可能となります。

材料特長主な用途

LOCTITE 3955
(高耐熱)

300℃までの耐熱性、耐薬品性、
難燃性V-0取得
マニホールド、電子部品
Henkel 3843
(高強度)
ABS代替クラス、高強度・高精度機構部品、試作部品
Somos WeatherX100
(耐候)
紫外線・高温環境でも安定屋外用途、ケース
LOCTITE 402
(エラストマー)
柔軟かつ耐久性ありグリップ、パッキン